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【異界の話】罪人はあの世へ行かず鬼になり

投稿日:

魑魅魍魎

モーフィアス姉さんより。

これは私を贔屓にしてくれた

古いお寺の住職さんに聞いた怪談話の一つだけどね

殺人犯っているでしょ

人を殺して、殺さないにしても虐待したり、手を出さないにしても、いじめたり仲間外れにしたり

実質、その対象になった相手の心を殺すような所業をたくさんした人間

人間関係だけじゃなく

会社組織とかで、悪いことを指示して

不当な利益を上げて、間接的に多くの人に不利益を被らせて、苦しめた人間

そういう人間の中で

死後、どうしても成仏しない者が出てくる

本人は成仏したいと思ってて、お坊さんも本気でお経をよんであげて

それでも、この世で重い罪を犯した魂は

あの世へ行く道を歩いていたのに

気付くと、異界に入ってしまっている

ほら、よく、世の中的に正しくないことをした人が、あいつは道を踏み外したって言うでしょ?

人としての道を踏み外したら、異界に迷い込んでしまうのよ

そして、もう人間として輪廻転生するチャンスのない異界の住人となる

 

異界は、魑魅魍魎の世界

妖魔や鬼の蠢く世界

 

そこから、人間の魂が死後に行く道に戻れることもなくはない

よほどの縁でこの世から誰かが引き戻すか、滅多にないものの、神仏の世界に属する存在が、情けをかけてくれて人間が行くあの世へ行けるか

 

けれど、異界では多くの魂が

彼らの魂がまだ弱いうちに、たちの悪い妖魔や鬼に出会ってしまえば、喰われてしまう

もし、喰われることなく異界に長い間留まれば

死後も悪意に満ちた魂、かつて人間だった極悪人の魂は、人間だった頃の面影と記憶を残しながら、鬼となる

鬼となって、今度はその強大な力で、異界とこの世の隙間からこの世に入り込み、災いをもたらす

より強い妖魔に喰われてしまうまで

神仏の力で成敗されるまで

時間のない異界で、鬼となり延々と鬼の生を生きる

人間としての記憶は次第に薄れ

やがて、鬼としての生を楽しむ者も

古今東西

実際に異界を覗いてきた人間に描かれた絵巻や奇譚では

悪魔や妖怪達が宴を催しているが

異界もまた、棲めば都馴染む者もいるのだ

この世よりも神仏の世界よりもずっと

居心地がよい者もいるのだ

彼らは性根が、まさに鬼なのだ

鬼であるべきものが、誤って人間に生まれただけなのかもしれない

*画像はpublicdomain 百鬼夜行

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